Save Pointが、東京コミュニケーションアート専門学校でイラストを実際のツール上で行うワークショップを開催
MUGENUPのイメージキャラクター制作を想定した実践型ワークショップを開催
株式会社MUGENUP(以下、MUGENUP)は、産学連携教育に基づきアニメやゲーム、デザインなど、多彩な業界で即戦力として活躍できるクリエイターの養成を目指す東京コミュニケーションアート専門学校(以下、TCA)において、クリエイティブ制作のテレワークと効率化を支援するクラウド型プロジェクト管理ツール「Save Point」を用いたオリジナルキャラクターを制作する実践型ワークショップを開催しました。
「Save Point」は、イラストや3DCG、映像、デザインなど、様々なクリエイティブ制作において効率的な制作環境を実現するクラウド型プロジェクト管理ツールです。特に直近では新型コロナウイルスの感染対策を背景に注目が高まり、導入企業200社・導入プロジェクト数1600件を突破。ゲーム業界を中心に、TVアニメーションやマンガコミックなど、活用される業界や業種の幅も拡大しています。
TCAでは、クリエーティブデザイン科マンガ専攻にてクラウド型プロジェクト管理ツール「Save Point」を先行導入。学生の自宅からの課題提出や、講師による効率的な作品の確認やアドバイスに取り組んできました。また学校側もデータ受け渡しなどの管理コストを削減してきました。
この度の実践型ワークショップは、全てリモート環境で実施しました。第一部ではゲーム業界の歴史を振り返り、第二部においてイラストの制作フローなどを解説。学生の皆様に「Save Point」の使い方などを説明し、夏の学習課題として、MUGENUPのイメージキャラクターを想定したオリジナルキャラクターの制作に取り組んでもらいました。
第一部「ゲーム業界の過去と今」
第一部「ゲーム業界の過去と今」を語る講師のMUGENUP新井雅久。
第一部は「ゲーム業界の過去と今」と題し、家庭用ゲーム機から現在のモバイルゲームにいたる歴史をご紹介。なかなか語られることの少ないゲーム市場の流通事情や、世界のゲームプレイヤー規模、ハードやソフトの販売ランキングなども解説しました。加えて、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要が日常生活に与えた影響についても触れ、コロナ前とコロナ後でプレイ時間やプレイ頻度の変化なども説明。そのうえでゲーム業界ならではの事業特性として、多額の開発費や収益の不確実性など、ハイリスク・ハイリターンなビジネスモデルであることなど、実際のゲーム業界関係者だからこそのリアリティあふれる内容となりました。
今回のワークショップに参加した学生たちは、将来のゲーム開発者を目指す生徒も多く、画面越しでも真剣な表情が伝わってきました。
第二部「オリジナルキャラクターを作ってみよう!」
7月27日(火)の第二部では、いよいよオリジナルキャラクターの制作に取り組みました。そのために、まずはゲームイラスト制作の基本を説明しました。MUGENUPでは、クリエイターの得意なスキルを活かし、複数人で分業することで、クオリティを担保しつつ効率的なイラスト制作を実現しています。「Save Point」は、MUGENUPの分業制を支える社内のシステムをベースに開発されました。
そのため、MUGENUPの経験やノウハウをつめこんだ「Save Point」には、クリエイティブ制作の現場を効率化する様々な工夫がたくさん盛り込まれています。「Save Point」でどのようなことができるのか、何が本当に便利なのかを、実際のツール上で解説しました。
ワークショップ「オリジナルキャラクターを作ってみよう」
第一部と第二部のオンラインセミナーに続けて、いよいよ学生の皆様によるオリジナルキャラクターの制作です。テーマは、「MUGENUPのイメージキャラクター」。クライアント企業のイメージキャラクター制作を受注したという想定で、プランナーとイラストレーターの二人がペアを組み、「Save Point」を用いたワークショップを行いました。クライアントがどのようなキャラクターを求めているのか、どういう発想であれば喜んでもらえるのか、それをどうやって具体的にデザインしイラストに落とし込んでいくのかなど、ペアで話し合いながら課題に取り組みました。
学生たちによる多数の力作から選ばれた受賞作と、その表彰式の様子は以下の通りです。
■ MUGENUP賞 金賞
キャラクターの表情やとりまく動物たちなど、イラストの表現力および想像力を高く評価し、金賞として表彰しました。
【受賞】
ビャンバジャブ イデバルドさん
塚本早百合さん
【受賞コメント】
自分の地元には、大きな目標を掲げるからこそ成功を手に入れられるという意味のことわざがあり、今回も高みを目指したからこその受賞だったと思います。最初どうすればいいのか迷いましたが、クリエイターにも学校にもMUGENUPにも、皆にとっていい作品であるべきだと考えました。そして塚本さんのポートフォリオを見たら、細かいところまでとても色使いがきれいだったんです。そこでクリエイターの特色がいかせるよう、細かいところまで視線誘導がまわるデザインを考えました。「Save Point」はスケジュールを組むときによく使いました。〆切に間に合わせるためにあえて指示を減らしたりなど、ツールでスケジュールを見ながら進めていきました。受賞できてとてもうれしいです。(イデバルドさん)
MUGENUPのロゴがとても鮮やかだったのが印象的で、デザインがかみ合うよう意識的に鮮やかに描きました。同時に、見た人が楽しくなるような雰囲気を目指しました。最初はどんな作品ができあがるかわからないまま、まるで旅に出たような感じでしたが、お互いの意見を作品に取り入れていくなかで、キャラクターが育っていったと思います。こういうツールを使うのは初めてでしたが、フィードバックがすぐに見れたり様々な機能があったりと、とても便利だと感じました。そもそもプランナーと二人で制作するということが初めてでとても緊張しましたが、二人だからこその受賞だったと思います。ありがとうございます(塚本さん)
■ MUGENUP賞 銀賞
近未来感や躍動感、統一性のあるデザインを評価し、銀賞として表彰しました。
【受賞】
武田佳樹さん
原嶋明南さん
【受賞コメント】
企業のイメージキャラクターとして使いやすいよう、シンプルさを意識してデザインをお願いしました。原嶋さんの成果物はどれも可愛らしくて素晴らしく、デザインに力があって、スムーズに制作していくことができました。「Save Point」は画像の投稿やペン入れ機能など完成度が高く、仕事で使いやすい印象です。正直、銀賞という結果はとてもうれしい反面、悔しさもあります。この経験をいかして、次はもっと頑張っていきたいと思います。(武田さん)
MUGENUPが展開している様々な事業のロゴを違和感なく組み込むため、スポーツウェアをベースにデザインしました。こういう複数で取り組むというのはこれまであまりなかったので、依頼を受けてゼロからいっしょに考えていくというのはいい経験になったと思います。「Save Point」はUIもわかりやすく、すぐに使うことができました。ワークショップでいただいたアドバイスを反映させて、これからのキャラクターデザインをどんどんブラッシュアップしていきたいと思います。ありがとうございました。(原嶋さん)
■ プランナー賞
「Save Point」を使いこなし、イラストのプランニングから完成まで、制作進行を円滑に進めたことを高く評価しました。
【受賞】
餌取流偉斗さん
ヤクポフ アザマットさん
【受賞コメント】
デザインは、テーマであるMUGENUPという企業名から近未来を意識して、ホログラムなどの要素や、名前そのままに進化していく感じを目指しました。アザマットさんとは初めていっしょに組みましたが、コミュニケーションもとてもスムーズで、この二人で制作することができて良かったと思います。一カ月間一緒に取り組んできたので、受賞という形となってとてもうれしく思います。(餌取さん)
自分はもともと誰かといっしょに創りたい、チームとして何かを成し遂げたいという気持ちが強く、今回、二人で制作することができてとても楽しかったです。最初はどんな絵を描けばいいのかわからず、餌取さんとやり取りを重ねてニュアンスをすり合わせていきました。その結果、描いてみたい絵柄にチャレンジできましたし、チームワークで取り組んだ作品が受賞することができてとても良い経験になりました。(アザマットさん)
■ がんばってくれた賞
使用頻度や投稿数、利用した機能の種類など、最も積極的に「Save Point」を活用していました。
【受賞】
林里玖さん
國友美羽さん
【受賞コメント】
MUGENUPのイメージキャラクターだからこそ、無限(MUGENUP)という企業名から創造神を発想しました。しかし作品を制作していくなかでは、自分のイメージを相手に伝えるためにどういう言葉を使うべきかとても苦労しました。だからこそ「Save Point」は、画像に赤入れして直接イメージを伝えることができるのが便利ですね。スケジュールやアイデアなど、もっとがんばることができたのではという気持ちもありますが、受賞できてうれしく思います。(林さん)
MUGENUPのロゴは発色が良く、彩度が高いため、色を意識して描きました。ワークショップの作業期間が長かったので細かいことも話し合いながらキャラクターデザインできたのが面白かったですね。様々なやり取りをひとつのツールにまとめることができるのはとても便利でした。作品に対して自信もありましたが、もっとクオリティを詰められたと思いますし、提出の〆切に間に合わなかったのは残念です。受賞できたことはうれしく思います。(國友さん)
■ 担当教師 和田聡様 コメント
これまで学校としても色々なプロジェクトをやってきましたが、今回のワークショップはその中でもすごく新鮮で、意義のある取り組みだったと思います。一年生と三年生とがペアを組んで共同作業を進めていくことや、授業という用意された場ではなくリモートで自主的に取り組んでもらうというのも新しいチャレンジでした。
「Save Point」は実際の業務で使われているツールです。プロと同じツールを使用して制作を経験し、現場のやり取りを知ることができて、まさに本校の掲げる実学教育につながった取り組みだと思います。学生たちが社会に出た時に役立つ学びになったと感じています。
表彰式の様子
MUGENUP賞 金賞を受賞したビャンバジャブ イデバルドさんと塚本早百合さんに、MUGENUPの新井から、金賞を授与。
受賞した学生の皆様と、担当された教師の皆様、そしてMUGENUPの関係者で記念写真。